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2012年6月 1日 (金)

記念日と男の決心。

5月30日は『熊家設立記念日』でありまして。

まぁ たまに忘れちゃった年もあったけど、

今年は幸いにも2人とも覚えておりました。

おかみっちょんはお休みの日だったし、

たまにはお外でディナーもねー と思ってたのですが

大熊は夜がダメだし、翌日も朝が早いし ってんで

何かオイシイもの買ってきて家で食べよう。。。(シカタナイ。。)

で、熊が牛のロールケーキを用意してくれた ってワケだったんです。

ところが、その前の晩のことですよ。

帰宅した熊に電話があって。





熊 : タケさん、お店 閉めちゃうんだって・・・・・・・・・・



おかみ : え? なに? 意味わかんないんだけどっ?




熊 : 今月いっぱいだって・・・・・・ (←5月29日のはなし)




おかみ : ぜんっぜん わかんないっっっ!!!!




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今までずーーーっとお世話になってきた 神田の日本料理「美登里」。

タケさんは今まで 鬼嫁ちゃんからいただいたブリをさばいてくれたり

熊家の包丁を研いでくれたり、

なにより美味しいお料理を食べさせてくれて

熊は営業時間じゃなくても来て ゴハン食べさせてもらったり

時間つぶしにお茶飲ませてもらったり、

その代わりに ってワケでもないけど 産地でとれたて野菜届けたり

10回目の『熊家設立記念日』Part2 はココだったし。。。。

とにかく とにかく 熊と熊家にとっては大切なお店なんですよっ!!

で、家でしようとしてたお祝いはやめて、タケさんのお店に行くことにしました。





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どんなお魚を出してくれるかと思ったのですが いろいろ盛り合わせてくれました。

この切り口はやっぱりプロの包丁の技です。



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谷中生姜。食いかけ。

たとえば この生姜にしても こーいう形のはカライとか おいしいとか

食材やお料理の仕方なんかもよく教えてくれました。




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カワハギの煮付け。 初めて食べました。

このカワハギは女子で、タマゴたっぷり抱えてましたよ。

煮汁がいい塩梅です。

これももう一生に一度なのかなぁ。。。



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冷凍庫の中もカラにしなきゃー って言って出してきたのがトビウオ。

お腹の中のとびっこと和えてあります。

もちろん黒板のメニューにはありません。

あえて言うなら「親子和え」かなー  とタケさん。



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そのトビウオの羽(ヒレだけど)を唐揚げに。

中骨はウナギの骨のようにちょっと歯ごたえありだけど オイシイ!

羽は食べられるのー?  と質問しただけで ほれ! と出してくれました。

もちろん 記念日だって知っても知らなくても

こーいうオマケは いつものことでした。



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なめろう。。。。。いつのまにか ササっ と作ってました。

この日は奥の小さな小上がりでbeer 飲みながら将棋をさしてる人、

カウンターにはウワサを聞きつけた常連で

お店は満杯になりました。



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なめろうを揚げたもの。 さつまあげっぽい食感。

置いておいた熊の焼酎のボトルがカラになっても

新しいボトルを入れられず 日本酒にしましたが これによく合います。



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何でも作るよ~ って言ってくれてたので ちょっと困らせてみようと

ためしに言ってみたら 出てきました。ウナギ。

しかも、干物です。人生初のうなぎの干物。

蒲焼だと白飯が欲しくなるけど これはまさにお酒向き。

白焼きよりも甘みが凝縮されてて とっても美味しかったでした。

これを焼いた焼き台、ついこの前新しくしたばかりなのに。。。。



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他のお客さんからアジフライのオーダーが入りました。

大きなアジを丸のまま出して 手際よく開いていきます。

熊はよく牡蠣フライをお昼に食べさせてもらったっけ。。。



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タケさんの手の動きにピントがついていけません!

あっという間にアジフライの準備完了。

タケさんは料理が好きなんです。

人に食べてもらうのが好き。

なのに ナゼ お店を閉めちゃうのか。



ここにお店を開いて36年、たしかにいい時期もありました。

最近は神田あたりの企業も 地方に移転したり お客がめっきり少なくなり

この不況で 夜の売り上げは激減。

昼はお弁当を用意してますが 500円ではとうてい食べれない上質なのに

若い人たちは300円レベルの安い店のを買いたがり

それでも 1度食べて タケさんの味にひかれて

夜に訪れる人もなくはないのですが少なくなりました。

宴会の予約のために大きな鯛を仕入れておいても 当日キャンセルされ

一報だけでキャンセル料の申し出も なんのお詫びもなく、

他にも 宴会に「酒は“持込み”でやってもらいたい」などと

平気で失礼をする最近の若いお客どもに

嫌気がさしたのも 閉店の理由のひとつにはあるようです。

物には対価ってのがあって その料理にふさわしい値段ってのがあるんです。

タケさんのお店 決して高いお店じゃありません。

もちろん チェーン店の居酒屋なんかと比べる質じゃありません。




タケさんの腕はたしかなものなんです。

ご本人は修行が足りない、どこかで修行しなおしたい って言ってましたが

こういう店は ほんとに大切なんです。

一緒にお店を手伝ってる姉さん(実姉)も

熊が電話をもらった日の昼に初めて聞いた って言ってましたが

もう何を言っても聞かないってことは 姉さんがだれよりもわかっているので

熊ごときがちょっと暴れても 決心は変わらないことは見てわかりました。

ほんとにさびしいことです。

この日、カウンターは満席。

偶然その日 「久しぶりに来たくなって」 って訪れた人に

お世話になりました って挨拶する姉さんを見てて

おかみっちょんは。。。。。。(´Д`。)



高齢の姉さんが いままでと違う生活のリズムになるのが

とても心配なのですが

タケさんは 少し時間をおいて またどこかでやる気持ちはあるようなので

その日まで 姉さんには元気でいてくださいね と声をかけて

タケさん特製 生姜醤油の焼きおにぎりを17個もお土産に作ってもらって

熊家の宝物「美登里」とお別れしてきた

11回目の記念日だったのでした。





熊家本体に何かあったのではないか!? と

気をもんでくれたみなさん。




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こんな感じで 熊家は仲良く平和にやってますからご安心ください。






Attachment01

さっちーも元気です。o(*^▽^*)o




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コメント

あ~~ それはイタイ!!(>_<)
こういう店は貴重だ!

閉店の理由が「体力の限界(by千代の富士)」とかなら納得だが
そんな理由ってえのは残念!としか言いようがない。

なんかさぁ 最近はさぁ「本物」を見極める人少なくし
「サービス=ワガママOK!」
と勘違いが甚だしい世の中で憤懣やるかたないよ。
こーゆーバカが跋扈するから庶民の名店が潰されるのさ。
写真だけでも、この大将、いい仕事するのがよく分かるし
一度でいいから行ってみたかったなぁ、、(ノд・。)

再起に期待しよう! その際はぜひ板橋で開店してくれ!(>▽<)

投稿: ねこねこ | 2012年6月 1日 (金) 11:24

おっと、追伸。

熊家設立記念おめでと~♪ (*^ー^)/゚・:*:・。おめでとう。・:*:・゚\(^ー^*)

投稿: ねこねこ | 2012年6月 1日 (金) 13:57

そういう輩がいるから、感じの悪い店が多くなっているんだな。
客は店を育てるが、客が店をダメにもするんだな。

 
こういうタケさんのような、ゆったり飲める店がないんだよねぇ。
だから、家のみばっか。
 
私んちの近所で店開いてくれーーーっ!
行くからっ!

投稿: rider | 2012年6月 1日 (金) 19:30

熊家設立記念おめでとう~\(^o^)/
私も10年持つかなぁ~ \(^o^)/

閉店って淋しいね・・・
理由聞いても なんだか時代なのかしら・・・
もちろん正しいとは 思わないが モノを知らない
金払えばなんでも・・・なんて普通だと思ってる人も少なくない

私も経験があるけど・・ 
本当ほっとできるお店が無くなると淋しいなんてもんじゃ~ない・・・
きっと 復活させてほしいわ!!

投稿: イノぶた | 2012年6月 1日 (金) 21:45

いい店だったんだねぇ。
そういう店は、お客さんが大事にしていかないといけないねぇ。
チェーン店に慣れちゃった若者どもにそのよさはわからないんだろうかね。

板橋と名古屋からラブコール送ってる人がいるようだけど、茨城もいいよぉ。
美味しい魚も手に入りやすいし♪
できれば、和家から徒歩の場所にいらっしゃーい♪wink

投稿: | 2012年6月 1日 (金) 23:06


>ねこねこ・ねこねこさま
どもー。ありがとー(*゚▽゚)ノ 12年めに突入よ~♪
しかしね、そんな記念日がお別れの日になるなんてね(ノω・、)
タケさんから電話があったあと、ウチは放心状態でさ
まるでお通夜みたいな夕飯だったよ。ため息ばかりで…
急いでお仕事の師匠D氏に連絡いれたら D氏はその夜すぐ
タケさんのお店に行ったって。自転車で行ける距離だからね。
お客を選んで商売できないからさぁ、足元見やがって!みたいなね。
くやしいよ。ねこねことも1度行きたかったね。
千代の富士。。。熊家も同じ会話したよっ!Σ(;・∀・)


>riderさま
そー。店はお客に育てられる。大事にしたい店なら行かなきゃね。
ワタシもそれは感じてた。今回の熊家のお祝いも、
タケさんの顔が頭に浮かんだけど予約いれなかったから、
ワタシらに罰が当たったんだ って思った。
熊も最近ずっと社長さんの送り係carで飲みに行けなかったし
そーなると 師匠のD氏も相棒がいないから行くのが少なくなる。
言い訳しても遅いけど、またどこかでやってほしいのよ。

投稿: おかみっちょん | 2012年6月 2日 (土) 06:14


>イノぶたさま
どもー(*゚▽゚)ノ え?イノぶたっちの方が後なの?
時代なのよ。タケさんが悪いんじゃないの。世間がいけないのよ。
だって、最後はホントに満席状態だったからね。そんなら
はなから来とけよ!お客っ!(*`ε´*)ノ って
タケさんも心の底の底~の方では思ってたかもしれない。
いくら身内だけでやってても、やっぱ神田って場所は家賃も高いし、
築50年って建物はあちこち修理が必要で、
大家との折り合いがつかなかった ってのもあってね。
ほんと 残念よ。残念で残念で泣けちゃうわ(≧ヘ≦)


>和さま
実は 少し時間をおいて“チバラギ”あたりで…って話も。
あくまでも構想を練ってる段階だけど、今の店の半分くらいで
カウンターだけの小さな店がイイみたいよ。
ワタシもその方がタケさんのやりたい料理が出せると思う。
お刺身の盛りあわせにマグロなんか乗せない人だからね。
ただ、生粋の江戸っ子の姉さんが心配でさぁ。。。
とにかくどこでもいいから早くお店を再開して
ハリのある生活をしてもらいたいわ!

投稿: おかみっちょん | 2012年6月 2日 (土) 06:26

お店を畳んでしまったこと、とても残念ですね・・・。
お客様にはお客様としてのマナーというものがあり、これが大きく欠如しているなぁ~と感じています。
私もお客の理不尽な言動にうんざりすることがあります。
このことがついつい表情に表れてしまうことがあるかもしれません。
この仕事をやる上で、『顔に出してはいけない・・・。』という思いと、『この人、何言ってるんだ!!』という思いがごちゃ混ぜになりながら、毎日仕事をしています。

投稿: katsu-you | 2012年6月 2日 (土) 08:17

そういうことでしたか。まずは熊家創設記念日おめでとうございました♪
でも、家族ぐるみで仲良しの、しかも美味しいご贔屓のお店がなくなるって悲しいですね(;;)
記事読んでたら、お弁当もりだくさんで(しかもきっと、こういうお店だから内容も当然キチンとしてるであろう)500円なんて!!かなりお得なのに〜〜〜!逆に、今の若い世代ってそんなに困窮してるのか?!ってちょっと驚きました(@@;)
お客側の礼儀ってのも、そういえば最近は意識する人が少なくなったような。私が子供の頃はまだ親に、同じ業種の別のお店の買い物袋を見えるように持って入るのも「お店の人に失礼よ」って注意されてたもんだけどなあ。。。

投稿: nico. | 2012年6月 2日 (土) 11:44

折角の結婚記念日が残念な想い出の日と重なっちゃいましたね。 つい先頃、神田で一献やりましたが、総じてお手頃なお足のお店が多いですよね。 なのにお家賃は決して安くありません。 沢山のお客様を迎えないと、経営は大変なのだと思います。

キモチが萎えるようなお客様には心底ガッカリされた事でしょう。 大都会の多様なお客様の中には、大人の嗜みを理解出来ない方も沢山おられます。 日本人はいつから恥知らずが罷り通るようになっちゃったのでしょう?

こうして名店の灯がまた一つ消えていくのです。 残念・・・

投稿: 無芸大食 | 2012年6月 2日 (土) 22:24

>katsu-youさま
殿様面したお客がホントに増えたよね~。金払ってんだ!みたいな。
たぶんそーいう人たちって普段から虐げられて生きてるんだ…と
気の毒に思って対応するようにしてるのよ。病院にもそいうの来る。
患者の横柄ぶりは この人は明日死んじゃうかもしれないから
って、すっごい憎憎しいけど 許すことにしてる。
昔から『出前を早く届けてもらいたかったら、
催促よりも お皿をキレイに洗って返せ』 って言うじゃないねー(○`ε´○)


>nico.さま
うふ。ありがと!今年も無事に記念日を覚えてたわ!( ´艸`)プププ
タケさんのお弁当はメニューこそ普段着だけど 質は上物だったの。
メインは鯖の塩焼きとか赤魚の味噌漬けとか肉系もあったけど
付け合せの煮物はごった煮じゃなくて、材料別に煮たものを入れる丁寧さ。
買いに来る常連さんは「野菜がしっかり摂れる」とか
「きちんとしたお弁当だから」って ちゃんとわかってくれてた。
しかし、お店の人に失礼よ って教わったことない社会人が多いね。
そういう“痛んだ人”が多い 昨今の日本 かな。。。


>無芸大食さま
先日 無芸さんが行った『神田 新八』さんのすぐ近くで、
“大きな地図で見る”で拡大すると 新八の右下に『美登里』があるよ。
神田じゃなかったら…ってちょっと思ったりするのね。
この界隈って住人が少ないの。日中の人口は会社勤めの人。
その会社が神田から離れちゃったらますます人が減っちゃう。
でも タケさんはもっと小さい店の方がいいかもしれない。
心臓も強くないし、姉さんの年もあるし。
新しいお店で再開したら どんなに遠くても とにかく行くわ(*゚▽゚)ノ


投稿: おかみっちょん | 2012年6月 3日 (日) 06:23

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