Jack Go Home！①

ある朝のことです。

おかみっちょん その日はお休みで、

熊の出勤のお手伝いで外に出てきました。

駐車場に灰色と白の猫がいっぴきいました。

熊の車を立体駐車場から上げ下げしてる間もじっとしています。

時折顔をうごかしています。

よく見ると、そのコは目が見えていないようでした。

近づいて顔を見ると、右目は完全にふさがっていて

左目も米粒ほどしか開きません。

ふさがっている　というより　

生まれたときからそこに目はないように思えました。

あと１時間もすれば交通量も増えて このままではキケンです。

とりあえず このコは熊家で保護することにしました。

目が見えない代わりに耳と鼻はしっかり働いているようで

声をかけてやると んにゃーにゃー鳴きながらついてきます。

目以外の健康状態は外見では良好でした。

お＊もキレイなおんなのこです。

毛の具合や体格からして 野良猫の可能性は低そうです。

誰かの世話になってここまで大きくなったと思いました。

まだ１才かそこらに見えますが

見えない目でひとりでここまで成長することは出来なかったでしょう。

とすると、これはそう遠くないとこから来たのでしょう。

それにしても 夜の間 よく無事に過ごせたものです。

さて、熊家の王様はこのコをどう受け入れるでしょうか。

心配ではあったのですが とにかく家に連れてって

玄関先でご挨拶させました。

意外にもさっちーは一言「シャー」と言っただけで

遠くからひたすら観察していました。

このコも猫には慣れているようで くんかくんかとニオイを懸命に嗅いで

おとなしくしていました。

とはいえ 何か病気があるかもしれません。

このコには さっちーのキャリーに一時入ってもらい、

ゴハンをあげたら美味しそうにカリカリと食べました。

ゴハンを食べて少し落ち着いたのか 静かにしていたら

いつの間にか眠っていました。

この後 　奇跡の連続が起こるのですが

それは②に続きます。

ウィンク！？　　白目で怖いよ！！ ＼(;ﾟ∇ﾟ)/