Jack Go Home ！③

パンチくんのママは あっという間に出かけてしまいました (;´д｀)

では ドアにメモでも貼っておこう　と思い　一旦熊家に戻ります。

熊家はひとつ上の階なので 階段であがって

よっこらせ　と一声出したら

見かけないバイクのおばさんが通りかかりました。

ヤクルトの配達のバイクみたいですが　ヤクルトとは書いてない。

おばさん　というか　半分おばぁさんみたいな人です。

最近は ポストのチラシを入れるバイトもこういう人がやってるので

それかなー　と思いました。

もう１度見ると　ウチのマンションの管理人さんが

その人に声をかけられています。

おかみっちょんが家に入ろうとしたとき・・・

「灰色の・・・・　ここが少し白い・・・・」

と かすかに聞こえきました。

まさかっ！　Σ(;・∀・)

上からその人に向って　「もしかして　猫　さがしてますか～～～！？」

って叫んだら

おかみっちょんの背中側の部屋のわんこが

わんわんわんわんわん！！！！　って　　うっるせー！　＼(;ﾟ∇ﾟ)/

その人は言いました。

「目がぜんぜん見えてないコなんですぅ。。。」

キタ ━━━━ ( ﾟ ∀ ﾟ ) ━━━━　！！！

パンチくんのママが出かけてなかったら

そのとき 外廊下におかみっちょんはいませんでした。

そのとき 外廊下にいなかったら

その人に出会うことはありませんでした。

もちろん 管理人さんが出勤するより前の 朝早くのできごとだったので

熊家で猫を保護しているなんて

管理人さんは知るはずもなかったのです。

急いで部屋にもどってみると

なぜか さっちーは おとなしく寝ていました。

もう 何がおきたのか すべてを知っているかのようでした。

灰色と白の毛のおんなのこを抱えて階段をおりて

その 半分おばぁさんのようなおばさんに猫を渡しました。

「ジャックぅぅ～～～～　無事でよかったぁぁ～～～」

じゃっく？　(￣▽￣)　女子だぜ？

なんでも この人はジャック嬢の飼い主の友人で

自宅にも猫が６匹同居してるとのことでした。

昨夜から姿が見えなくなって 飼い主はとても心配していたのですが

仕事を休めなくて　代わりに探してたそうです。

本当は もう１本向こうの隣の敷地に行ってみるつもりだったのが

なんとなく この道に入ってきてしまったら　管理人さんがいた　というのです。

しかも、その飼い主さん　病院の職員食堂にお勤め・・・・って

ある意味　同じ職場　ってこと？　(￣◆￣；)

こうして ジャック嬢は 熊家に４時間だけ滞在して

本当の飼い主さんの元に帰っていきました。

翌日、パンチくんのママにまた会ったので

昨日のその後を話したら

「えーー！？　わたし ずぅーーっと 電話してたよぉー？」

と言うのです。

なんと、パンチくんのママは熊家の電話番号を間違えて登録し

一日中 知らない家の留守電に　「また連絡しま～～す（汗）」

と かけつづけていたのです。

もし、パンチくんのママとおかみっちょんが早々に連絡が取れていたら

あの場所で あのおばさんが通ったとき

おかみっちょんはそこにいなかった　ということになります。

そっかぁ。　それでさっちーは もう安心だから寝ちゃってたんだねー。

ってか、それ　熊の足だよ？　(＠Д＠；

気づけば ジャック嬢の写真は一枚も撮れませんでした。

最初から 熊家の住人にはならない運命だったのかもしれませんね。

ジャックの冒険はこれでおしまいです。

めでたしめでたし。( ＾ω＾ )