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2017年9月19日 (火)

自分から不幸の沼の住人になるな

あえてカテゴリーを「たのしいこと」としたのは

今回の内容の主人公が

常にユーモアを忘れないで生きていきたい っていってたので

その姿勢に敬意を表して。





Gleason

ギフト 僕がきみに残せるもの』 (原題:GLEASON) を観てきました。

この前の記事のパラバドはそのあとに行ったのね。

だから本当は続けて書きたかったんだけど

ちょっと一息いれようと思って ”変な飲みモノ”を真ん中に入れた。





原題のグリーソンってのは このドキュメンタリーの主人公

スティーブ・グリーソンのこと。

彼は全米でも有名な元フットボール選手なんだけど

難病のALS(筋委縮性側索硬化症)に侵され

どんどん身体の自由が失われていく中で

生まれてくる息子のために 自分が父親として残してあげられるものは

なんでも残したい と

自分の姿をビデオに残し続けたのをまとめたのがこの映画。






ALS って なんだろう って思う?

身体の自由がだんだんきかなくなっていく、

なのに意思ははっきりしていて

それを伝えられないのがいちばん辛い っていう病があるのは知ってたけど

それがワタシの中で ALSとイコールになってなかった。

2年くらい前に「アイス・バケツ チャレンジ」ってのがちょっと流行ったのなら

覚えてる人もいると思う。

氷水の入ったバケツを頭からかぶるか

ALS協会に寄付をするか

もしくは その両方かを宣言して実行するもの。

ワタシも実は そのときは 

寄付ならだまってすればいい なんで氷水を!? って思った。

でも有名人たちがこぞって指名を受けて氷水をかぶることが

(もちろんそのほとんどの人が寄付もしたみたいだけど)

ワタシのように ALSって何?って思ってる人に認知させるのに

とても有効だったのね。

寄付金はあっという間に莫大な額になったし

実際 この映画の中でもその「アイス・バケツ チャレンジ」のシーンがあった。

このチャレンジの是非を問う運動もあったけど

ここでは横に置いといて。

詳しくはWikiとかで見てよ。





ALS 発症からの生存年数は2~5年。

今 グリーソンは自分で食べることはもちろん

呼吸をすることもできなくなり

人工呼吸器に頼って生きているんだけど

それはとてもお金がかかることで

この段階になったALSの9割の患者が ここで諦めてしまうんだとか。

彼は幸運にもそこそこの蓄えがあって

さらにいろいろなサポートを受けて

今も「元気」に生きている。

というのは この映画にさきがけて

奥さまのミシェルさんが来日して 映画の最後にメッセージをくれたのね。





ミシェルさんは とても賢くて聡明で

いつも明るく自信に満ちた女性にみえるけど

やっぱり夫がALSだと知った時は 「なぜ!?」 という思いだったし、

一度は 一生支えていこう と決めてはみたけど

やはり時々 どうしようもない不安と怒りのまじったような感情になり

やつ当たりのような意地悪を夫にしてしまったり。

ふつうの ごく一般的な女性なのよね。

でも 彼が生きると決めたのだから ワタシも全部受け入れる と

子供と夫を同時に“育て”ている。

彼女の結婚はまさに「奇跡」だと思うなぁ。

奇跡ってのは すべてが偶然に丸くおさまることじゃないと思う。





No White Flags   白旗は揚げない

症状がどんどん重くなっていく映画の後半でよく出てくるキーワード。

生きる方法があるならなんでも試す。

良かれと思ってやった手術がうまくいかなくて

かえって病状を悪化させてしまっても

それはチャレンジした結果だから とそれも受け入れる。




たとえば、腸の動きが悪くなって便秘になってしまうんだけど

病院から看護の女性が訪問して処置をするのね。

そんなときでさえ 彼はユーモアを忘れないの。

みんな どんどんブルーな雰囲気になるわけ

こんなことも出来なくなってきた・・・ って

でも 彼は彼女にこう言うの。

「ねぇ 今までに君が指を入れた人の中で

今日のボクがいちばんイイ  って言って」 って。

もうその場は大爆笑よ!

劇場もね 勇気をたたえる笑いに包まれた。

どんなことにも楽しさをみつけ ユーモアを忘れず ぜったいに諦めない。

それが息子にのこしてあげられる最大のことかも。




この映画のあと ワタシはパラバドの観戦に行ったわけなんだけどね。

このふたつの出来事で ワタシは思った。



時々 自分の辛い経験を見せびらかして同情をひくような人がいるけど

不幸かどうかは周りが決めることじゃなくて

本人がそう思うか思わないかで決まる ってことよ。

辛くない人生なんて どこにもない!

それを大きなことととらえるか

これこそチャレンジのチャンスととらえるか

その人の人生の厚みはそれによってできてくると思うんだわ。





んーーーー たとえば ワタシは子宮をとって子供が産めない身体になった。

だから? なに? そんなこと 不幸の「ふ」の字にもならないわ。

その前に 「もう産まないでしょ?」 って医者に言われたけどね。

たしかに そりゃそうだわ!(≧∇≦) いまさらって歳よ。

でもね、子供がいる人を羨ましいとも思ったこともない。

本当に子供が好きなら

世界中に親がいなくてさびしい思いをしている子供がたくさんいるんだから

その子たちを幸せにしてあげるのだっていいじゃない。


不倫スキャンダルですっかり株が下がった『五体不満足』の作者さん。

あのあと NHKのバリバラに出演して

「これでやっとボクが普通の人といっしょだ ってわかってもらえた」

って言ったの。

世間は彼のあの姿を色眼鏡で見ていたのね。

あの身体でもヤレるんだ  って。

病気や身体の不自由は誰しも望んでなるわけじゃないのよね。

だから そういう人たちを指して言いたいんじゃないのよ。


逆に 他人から見たら小さな成果を

褒めてもらいたがる傾向の人もいるよね。

そういうのに絡まれると うぜー って思っちゃう ワタシ。

努力も成果も自分次第でいいじゃない。

でも 褒められたら 次もっとがんばろう って気になるのは確か。

理由づけは人それぞれだし。






なんかね、

どっちにしても そーいう人って

Photo

ウツボカズラだな って思うわよ!

ウツボカズラってのはね 食虫植物で

いい匂いで虫をおびき寄せて ツボの中にスルリと落としこんで

底に落ちた虫は出られなくなって

やがて死んでその身体は溶かされてウツボカズラの養分として

とりこまれる ってわけ。

まぁ 虫がいなくてもウツボカズラは生きていけるんだけどね。

そういうかわいそうな虫もいるってことよ。



とにかく グリーソンはタフよ!彼こそがタフ!!

そりゃ はいはいオッケー 何でも来い~  ってわけにはいかないわ。

お気楽能天気じゃないからね。

だからもちろん なぜこんなことに? って泣く。

カメラのまえで号泣する。

でもそんな姿もぜーーーんぶ息子に残すの。

そんなお父さん 世界一だと思わない?





是非 たくさんの人がこの映画を見れば

自分がどれだけ不幸に酔ってたか って感じると思う。

そしてワタシも

No White Flags!!

この精神を忘れないようにするわ!!

そうしたら どんなことにもきっと乗り越えていける

そんな勇気をグリーソンとパラバドからもらいました。

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コメント

「不幸かどうかは周りが決めることじゃなくて本人がそう思うか思わないかで決まるってことよ。」

いやーおかみっちょん、いいこというね。
さすが年の功!
おんなじ状況にあっても、不幸と嘆いてウジウジしてる人と、この状況笑っちゃうよね~って前に進む人がいるもんね。

「奇跡」については、それまでのその人の行いと本人の性格によるものだと思うのよ。
ウツボカズラな人には奇跡は起こらないと思うわけ。

ユーモアと笑顔と前向きな心を持って、今後の人生も生きていきたいもんだわね。

投稿: 和猫 | 2017年9月19日 (火) 20:49

>和猫
出た!年の功!(≧∇≦) おかげさまで自称83歳(だったっけ?)
なんかねー ワタシ ここんとこの2つの件で
目からうろこ的な ワタシにとっても「ギフト」だったと思った。
立て続けに考えるチャンスがあったのは巡りあわせだと思うし
子供のころ親父に通信簿を見せると「成績の数字じゃない
努力したかどうかだ」 って言われたのを思い出してね。
そのころは「努力したけどだめだった」って言えば叱られないと
ちょっとウソをついたことがあったんだけど
今では自分は努力を本当にしてるのか まだもっと出来るんじゃないか
今度は自分にウソをついてないか  そんなことを考えたんだよね。
でも別にイイ人を目指してるわけじゃないんだ。年とっただけだよ(≧∇≦)
ただ ユーモアは元気のもとだよね。それは確か!(^ー゜)V

投稿: おかみっちょん | 2017年9月20日 (水) 06:11

おかみちゃん元気もらったよ
うちもホント色々あったけど 

落ち着いてきたかな?
ちょっとずついい方向に向いてきてるよ
しかし マイナス意識が勝つ時がある・・・
まだ 修行が・・・・


でも 病んでる人に添える、そして気持ちを和らげられたらなぁ~って思うよ~


自分の事では とても幸せだと思うわ
旦那とも仲良しだし 💛  おかみちゃんもそうよね!
うちも子宝には恵まれないけど 子供には好かれるのよね 笑)
それで 十分だわ ^^

私も映画見に行こうっと!!


投稿: イノぶた | 2017年9月20日 (水) 09:02

そうだね。
どんな辛いことがあっても、どう受け取るかは自分の気持ち次第だよね。
同じ食事でも、一人で食べるよりみんなで食べる方がおいしく思えたり、反対に、こいつと食べると飯がまずい!とかね (>▽<)

きっと、場をよくする努力こそが幸せと呼べるのかもしれないね。

投稿: rider | 2017年9月20日 (水) 17:23

>イノぶたっち
そーだね。いろいろあったんだね。
年齢的に自分にも周囲にも大きな変化がおきる時期になったんだね。
でもそれじゃ割り切れない・・・難しいね。
マイナスの意識 あるよー!あるある \(;゚∇゚)/
そんなのばっかりだよ。
ワタシは別に道徳家じゃないし そんないい人目指してない。
腹の中は見せられないけど実は真っ黒だし。
ワタシ このブログのサブタイトルを
「事件があっての人生だ!」ってしてるけど
ほんと事件は次から次なのよね。
平凡じゃつまらない でも事件ばかりじゃシンドイ。
じゃあ そーいうことは全部 “人生の彩り”って思うことにしよう って
最近そう思うことにした。
真っ白とか 真っ黒じゃなくて 彩りのある人生の方がステキ( ^ω^ )
イノぶたは自分から苦労を背負うのを厭わないひとだから
無理せずに頑張ってね (◎´∀`)ノ

投稿: おかみっちょん | 2017年9月23日 (土) 07:04


>らいだぁ
スバラシイ!!さすが ワタシが心の師匠とするらいだぁのお言葉!(≧∇≦)
あ、笑ってる 笑ってる♪
そうそう 書いたことあったか忘れたけどね
萩本欽一 そう 欽ちゃんがね むか~~し言ってたの。
弟子をとるかどうかは まず一緒にごはんを食べてから って。
食事ってその人の本性が出るらしいのよ。あとは箸がちゃんと持てるか。
きちんと躾けられてるかどーかとか いろいろ見えてくる。
ワタシも 一緒にゴハンしてストレスになる人とは食べたくないなー。
あ、突っ込みどころはソコじゃなかったか!
まぁ少なくとも 妖怪とゴハン は不味いだろうね(≧∇≦)

投稿: おかみっちょん | 2017年9月23日 (土) 07:12

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