「こんな夜更けにバナナかよ」
・・・ を観てきました。
まずタイトルで、洋ちゃんの『ど〜でしょう』的な映画かと思って
特に気にとめてなかったのだけど
NHKで内容を紹介してるのを偶然見て これはおもしろそうだ となり。
大泉洋ちゃんが演じる主人公 鹿野靖明が まーーわがままで 強引で
体はろくに動かないんだけど 口は達者でなんでも言うし
やりたいと思ったことはストレートに頼むけど
決して“お願い”してるのとは違う。
ありがとう を言わないわけじゃないんだけど
ボラのスキルが低いと平気で遅いとか下手とか言う(≧∀≦)
最初は こんなガンガン言う人のお世話って心が強くないと出来ない と思ったんだけど
映画が進むうちに
ボラの人たちと鹿野との心の繋がりってのが すごく気持ちよくなってきてね。
「筋ジスなめんなよ!」 って 鹿野が言えば
「鹿ボラ (鹿野のボラチーム) なめんなよ!」 と 全力でバックアップしてあげる。
いわゆる ハンディキャップの人って だれも好きでその形で生まれて来たわけじゃないし
言ってみりゃ 個性なんだよね。
出来ないことはあるけど やっちゃいけないことは ない
それは健常者も同じ ってことを
鹿野は人生をかけて貫いている。
ボラとは対等 そう鹿野は言っている。
例えば これはワタシの考えだけど
ボラをするとき、言葉使いが丁寧ならいいのか って話だ。
その人との関係がより親密になれば
友達のように話そうが ある時は語気が強くなろうがいいじゃないか。
現に 映画の中で、鹿野はボラを家族だと言い 友達だとも言う。
だからお互いに遠慮がない。
鹿野! と呼び捨てにするボラもいる。(≧∀≦)
側から見たら それは好ましくないとも取られそうだけど
そんなの ボラの優越感でしかないんじゃないかね。
出来ないことはやってもらう。
いいんじゃないの? それ、正論だと思う。
ただし そこに見返りを求めたら そこまでだわね。
見返りを求めるくらいなら 代金をもらえばいいのよ。
鹿野は言う。
かわいそうだと思って世話してやってるとか思ってんの?
キミだって僕から学ぶことはたくさんあるでしょう? 対等だよ。
今年1本目の映画に選んでよかった作品でした。
原作も読んでみたくなったしね。
内容以外で面白かったのは
洋ちゃんのネイティブな北海道弁に対して
おかあちゃんの綾戸智恵が 関西弁を封印して頑張ってるとこ
すっごい違和感あったw(≧∀≦)
監督は「ブタがいた教室」など、命と向き合う作品を多く手がけてきた前田哲と知って
あーなるほど と納得。
上映館 少ないみたいだけど オススメです。
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